私は高校に入り、①イケメン陽キャラが所属するスクールカースト一軍のメンバーに入った。しかし私は一軍の中では最下位の影響力を持つ存在。そんな私も、②高校一年の秋に童貞を卒業、その後③好きな人ができて彼女ができた。彼女と付き合いつつ、東大志望者として受験勉強も行わなくてはいけない。
あらすじ
目次でしょうに
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- ①一軍に入ったきっかけ
- ②童貞を卒業した時のエピソード
- ③彼女ができた時のエピソード
イケメン一軍と受験勉強両立の困難さ
私はイケメンの一軍だ。だから休み時間はクラスを盛り上げ、友達も多い。休み時間になれば他の一軍仲間が集まってくる。
「おいリュウ!いつものやつ買ってきて!」
「お前の『いつものやつ』って何だよ!?エロ本か!」
「ちげーよリュウ!アンパンとミルクコーヒーだよ!」
「まだまだお子様だな!」
「うるせえ!リュウだって、いま同じもの飲んでるだろ!」
一軍とは仲が良く、毎日会っていても話題がなくならない。すごく楽しい学校生活を送れているのだが、休み時間や放課後にずっと遊んでいると受験勉強の時間が無くなる。ましてや彼女ができるとなると、なおさら時間がない。私は困っていた。高校二年生に上がったら予備校にも通いたい。予備校に入学するには入学テストで合格する必要がある。
彼女との関係は…?
三軍の彼女は、大人しかった。あまり、ぐいぐい来るタイプではなかったので私が「今日は受験勉強があるから」と言えば「分かった。」と言ってくれる。しかし帰りをせっかく待っててくれたのに、なんか申し訳ないなあという気持ちもあった。そして私は携帯電話を持っていなかった(理由は「こちら」から)。だから「金曜日は頑張らなくちゃ、だって二日会えないからね」というような気持ちで彼女は私に接してきた。
彼女も私のことが好きだ。だから私に会えないと彼女は寂しそうな表情をする。なんとかして彼女を愛してあげたい。でも受験勉強もしたい。
「最近、アレ全然やってくれないよね」と彼女。
「アレって何?」
「ほら、アレだよアレ。抱き合ってやるやつ。」
「あっ…。」私は恥ずかしくなった。しかし、確かに最近は彼女と「アレ」をやっていない。私は来月に迫った予備校の入学テストのことで頭がいっぱいだったのだ。
「そうだなあ、来月まで待ってくれないかな?そしたらいっぱいやろう!」
「う、うん、わかった。そういえば来月予備校の入学テストがあるんだったよね。それで忙しいよね。。」
「そうそう!それそれ!最上位の駿台Sαクラスに入学するには入学テストでほぼ満点を取らなきゃいけないんだ!でも、最上位クラスに入学したら最高の先生に教わることができるんだ!!」
「リュウって受験は大好きだよね…」
あっ、やべ…私は受験のことを喋りすぎたことを後悔した。
「ま、まあね…。」
私はつくづく恋愛下手だと感じるのであった。
一軍女子からも「リュウ最近彼女に冷たいんじゃないの?」と批判される始末…。
彼女に悪いと思って
どうやったら受験勉強をしながら彼女を幸せにしてあげられるだろうか。
私が最初に思い付いたのは、一緒に勉強するということだ。彼女はバカだ。そんなに勉強ができるタイプではない。ちょうど学校で三角比の勉強をしていた。だからその問題を一緒に解こうと考えた。図形問題ならパズルのような感覚で楽しめるだろうと考え、マーチくらいの大して難しくのない問題を用意した。
「ここの長さ、いくつだと思う?」私は彼女に問いかけ、手を握った。
少し時間がたち「分からないよ…(‘_’)」と彼女。
「ほら、この三角形に注目して余弦定理を適用すると…」私は高学力保有なので余裕だ。
「余弦定理って何だっけ!?」と彼女。
「余弦定理っていうのはこういう条件の時に…」と私はフリーハンドできれいに三角形を書く。
「えー!?リュウって図形キレイ!顔がキレイなだけじゃないんだね!」
「誉めてもムダだぞ。じゃあここに余弦定理を使ってみて。」
「あーもう余弦定理忘れちゃった!」
「お前はバカだなあ」
結果、彼女がバカすぎて失敗。
私は困った。他に良い手はないか。
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