うつ病の治療法(精神科に行く際の注意点を患者目線で紹介)

うつ病は誰でも起こりうる病気

高校生・龍成
高校生・龍成

受験ストレスで毎日が不安で仕方ない!

人間誰しも不安を抱いたり、落ち込んでしまうことはある。不安が酷くて眠れない、お腹が痛くなってしまう、体がだるく感じる、何もやる気が起きない…。人それぞれ、症状は異なる。

メガりゅう(慶應のすがた)

うつ病は誰でも起こる病気!患者は沢山いるよ!

厚生労働省のウエブサイトでは、平成10年に自殺者が年間3万人を超えたことが記されている。

うつ病は誰でも起こりうる病気なのである。中には、自分自身がうつ病だと気づかずに日常生活を送っている人も当然いる。うつ病患者は、脳のパフォーマンスが下がってしまうため、うつ病だと気が付かずに生活していると、仕事などでミスをしてしまう可能性も高まる。そして更に悪いことに、彼らは自分自身の能力不足だと思い込み、自分自身を責めてしまう。

メガりゅう(慶應のすがた)

精神科に相談することは、ごく自然なこと。しかし、注意点もある。

現代はストレス社会。だからうつ病になることはよくあることだ。私自身、過去に精神科に半年間通院した経験がある。日曜日に通院していたが、クリニックの雰囲気は明るく様々な年齢層の人が通院していた。そのため、体調に異変を感じたら精神科に行くべきであると多くの人が言っている。

高校生・龍成
高校生・龍成

とは言っても、精神科に行くのは緊張します。

注意点も教えてほしいです。

今回は、精神科に通うまでの準備と、注意点をお伝えしたいと思う。

精神科に行く準備と注意点

①医師と話しにくかったらメモを用意しそれを見せることで診察可能!

「医師に病状を上手く説明できるだろうか」と心配に思う人もいるだろう。私自身も、かなり緊張したことを覚えている。

一般的な精神科の診察では、初診で医師に最近の心配事や症状がヒアリングされる。

そのため、初診に行く前にメモを用意しよう。

メガりゅう(慶應のすがた)

書く内容は、以下の通り。

  • 精神を病んでしまった原因
  • 現在の症状(身体症状,精神症状で分けて書く)
  • どのような治療方針を希望するか

まず、精神を病んでしまった原因を書こう。もちろん取り調べではないので、書きたくないことは書かなくてもいい。詳しく書きたくなかったら「半年前から仕事で悩んでしまった」「ここ最近、勉強で心配事がある」などおおざっぱでもいい。いつ頃から気になったことがあるかも併せて書いておこう。

次に、現在の症状を書く。これは、「身体症状」と「精神症状」で分けて書こう。身体症状は、お腹が痛い、頭痛がする、体がだるい、心臓の動悸が激しい、寝付けない、夜中に目が覚める、スッキリと目覚めることができないなど。一方精神症状は、不安がある、イライラがある、食欲がない、自殺願望がある等である。患者が申告した症状を基にどのお薬を使うかが検討される。

さいごに治療方針の希望について。主に書く内容としては、薬物治療を希望するか、どのくらいの期間通院を希望するか、などである。これについては、次の注意点のところで説明する。

②精神科に行く際の注意点

精神科に行くのが不安に感じる人もいるだろう。実際に通院した立場から、精神科に行く際の注意点を記しておく。

主な注意点は以下の通りだ。

  • 精神科は悩みを聞いてもらう場ではない。
  • 薬物治療が主な治療となるが、うつ病そのものを治す薬は存在しない。
  • 症状によっては長期の通院となる可能性もある。

第一に、精神科は悩みを聞いてもらう場ではない。もちろん、カウンセラーとの面談も行っているクリニックであれば、カウンセラーに対して悩みを聞いてもらうことはできる。しかし、医師はあくまでも治療法の相談や症状の管理などが主となる。上述の通り初診ではうつ病の原因などのヒアリングが行われるが、再診の場合は「調子は如何ですか?」→「普通です」→「では、今回も同じ量の薬を出しておきますね」といったやり取りを数分行い終了ということもある。「せっかく高いお金を払って通院しているのに全然話を聞いてくれない!」という不安を持つ人も少なくない。悩み相談をメインで行いたい場合は、精神科よりもカウンセリングを先に行うべきだ。

第二に、うつ病そのものを治す薬は存在しない。うつ病の薬は、うつ病の症状を一時的に抑えるものである。通院していれば自然に治るというものではなく、薬で症状を抑えている間に自分で生活を見直すなど自分で工夫することが必要である。

第三に、症状によっては長期の通院となる可能性となる。なぜなら、精神薬によっては、一度服用した後に急に服用を中止すると逆にうつ症状等が悪化してしまう可能性がある。これを離脱症状と呼ぶ。

依存性のある薬物などの反復使用を中止することから起こる病的な症状。

依存性のある薬物などの反復使用を中止することから起こる病的な症状のことです。

禁煙が難しいことは知られています。タバコに含まれるニコチンなどは依存性があり、「タバコを吸いたいと強く思う」「集中できない」「頭痛」などの離脱症状を引き起こし、禁煙を難しくしています。アトピー性皮膚炎のステロイド剤長期使用でも、使用を中止することで「一時的に皮膚症状が悪くなる」という離脱症状を示すことがあります。麻薬など強い依存性をもつものでは「体中に虫が這う感覚」や「骨が飛び散るような痛み」を覚えることがあり、精神異常をきたしてしまうこともあります。

長期使用した薬剤や依存性の高い薬剤でも、医師の指導のもと徐々に量を減らすなど適切な使用中止を行えば、禁断症状は緩和されます。

厚生労働省

厚生労働省ウエブサイトにあるように、離脱症状の例はタバコを想像すると分かりやすい。すべてではないものの、精神薬によっては、一度服用すると止められなくなってしまう可能性がある。

精神薬の依存性について

先ほどお伝えしたように、精神薬はうつ病そのものを治すことはできない。一時的に不安を抑えるための薬である。そのため、通院しながらも生活改善やカウンセリングを併用しないと、「薬物依存」のようになりずっと通院し続けなくてはいけなくなってしまう。更に悪いことに、精神薬は「耐性」がある。即ち、薬を服用し続けると、今までの量では効果が出なくなり、更に薬の量を増やしてしまうのだ。

「精神薬の依存にかかる→耐性で飲む量が増える」のループにハマってしまうと、精神薬の依存に悩まされる危険もあるので要注意である。

まとめ:精神科に通うために必要なこと

①うつ病を治すのはあなた自身!

うつ病を治すのはあなた自身。医師は、医学的な視点から精神薬をどの程度服用すればよいかのサポートをしてくれる。精神薬を飲めば一時的に不安等の打つ症状は治まるだろう。しかし、薬の効果が切れれば再度うつ症状は再発する。それどころか、離脱症状や耐性の影響で精神薬のデメリットを感じてしまうだろう。

②希望する治療方針を事前に紙に書いておいて明確に意思を伝えよう

今まで見てきた中で、人によっては精神薬を飲みたくないと感じた人もいるかもしれない。

危険ドラッグのように一度手を出したら一生依存から抜け出せなくなるというものではない。医師と話しながら適切な量を処方してもらえる。

精神薬の依存が心配であれば、その旨を初診の際に伝えるべきだ。「一時的に不安を抑えるために精神薬を服用することには賛成ですが、長期的な服用は希望しません。」「離脱症状が心配なので、依存性のない薬を処方してください」など、医師に相談してみるのがありだ。

また、精神薬には様々な効果がある。睡眠の質を高めるもの、腹痛を抑えるもの、不安を抑えるものなど様々だ。診察の際は身体症状や精神症状をヒアリングされ、その申告に基づいて処方される薬が選ばれる。基本的に最初のうちは薬の種類は多めに少量が設定されることが多い。不要な薬は事前に断っておくのが良いと思う。私の場合、「睡眠は十分にとれていますか?」という質問に対し「どちらかと言えばとれていない」といった回答をした。そしたら睡眠薬(メイラックス)が処方された。確かにぐっすりと眠れるようになったが、次の日の午前中になっても薬の効果が切れず、体がぐったりとしてしまったことがある。睡眠に関してはそこまで心配していなかったので、今思えば早いうちに服用を中止すればよかったと思っている。

そのため、薬が必要なほど症状が深刻かどうかを伝えるとよいと思う。「よく眠れない日がありますが、そこまで深刻ではないので、薬ではなく生活改善をしていきたいです」「急に不安に襲われることがあるので、薬で症状を抑えられないでしょうか?」のようにどの症状を薬で改善したいかを合わせて伝えると分かりやすいと思う。

メガりゅう(慶應のすがた)

この記事が少しでもうつ病患者の症状改善に役に立ちますように。

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