スクールカースト一軍のイケメンメガりゅうは、東大合格のために駿台へ入学することを決めた。しかし、中高一貫生向けの最上のクラスに入学するにはクラス分けテストを受ける必要がある。公立出身のメガりゅうは果たして最上位クラスに入学することはできるか??
(前回の記事はこちら)
前回のあらすじ
目次でしょうに
駿台のクラス分け!!
予備校で最上位以外に入学するなんて、屈辱でしょうに。
結局、どのクラスに入ったんだっけ?
今回は、クラス分けに向けて勉強する部分から、クラス分けの結果までを紹介するよ!!
第二話 分断
高校でも受験を意識した話が…!
私は高校ではスクールカースト一軍のイケメンだ。他の一軍仲間はあまり受験には興味がないようだ。確かに、コミュ力のあるイケメンであれば学力はあまり必要ないのかもしれない。しかし私はイケメンでありながら低学歴大学に入学するというのは屈辱以外の何物でもないので、絶対に東大に入学したいと考えていた。
スクールカースト三軍も、あまり受験には興味がないようだ。どちらかというと人生に投げやりになっている。あるいは、アニメやゲームなど自分の世界観に入っている。一軍の私からすれば、孤独の世界に入ることが何が楽しいのだろうという気持ちなのだが。
高校二年の冬頃、一番私と気があったのは二軍上位の人たちだ。二軍上智の人はクールでスポーツもそこそこできる人たちが集まっている。コミュ力が足りなかったり一軍のコミュニティに馴染めず一軍入りできなかった人たちだ。
「みんなは予備校行くの?」私は二軍に話しかけてみた。
「り、リュウくん!?なんで二軍のグループに入ってくるの!?」
二軍のみんなは慌てていた。そのまま休み時間は終わってしまった。
しかし、次の休み時間、二軍メンバーの一人「シュンジ」くんが私のもとに来た。シュンジくんは理系の私立大学志望だ。
「おれさ、駿台吉祥寺校に行く予定なんだけど、リュウくんは?」
「おれもだよ!一緒だね!」
私の高校では、ほとんどの人は東進か河合塾に入る。駿台は少数派だ。
「リュウくんはクラス分けテスト受けた?」
「まだ受けてない!一緒に受けに行こう!」
「二軍の人と一緒でもいいの?」
「別にいいよ(;^ω^)気にするなよ」
家が同じ方向だったので、一緒に帰った。そして、受験の話とか、スクールカーストの話などをした。
ここで問題が!彼女は東進に行くみたい
スクールカースト三軍の私の彼女にも駿台に行くことを伝えた。
「えっ、リュウくん駿台に行くの?私は駿台の授業付いていけなさそうだから東進にするの」
私の彼女は頭がよくなかった。多少の犠牲はやむを得ない。心の中でそう思った。
「おれ、東大目指してるからさ、受かったらまたデートしよう」
「うん!リュウくん頭いいから受かるよね!」
「当然でしょうに。お前は頭悪いからな。」
「ヒドイ!もうHしないよ!」
「ごめん~(゜_゜)」
そのあと何をしたのかは、ここでは語らない。
遂にクラス分けテスト当日!!
曇り空の下、私はシュンジくんと駅前で待ち合わせをした。駿台までは二人で歩いて行った。駿台の扉を開けた。目の前には不愛想な警備員が立っていた。
私が受けるのは、英語と数学だ。シュンジくんも同様。
1科目目は英語。文法や簡単な長文読解が出る。問題はそこまで難しくない。ちなみに、全問マーク式。Sαクラスに入るには、ほぼ満点を出さなくてはいけない。
2科目目は数学。青チャートの基本レベルの問題が出る。解法を知っているかどうかが試される。
試験が終わった。英語の長文を除き、暗記しているかどうかが試される。おそらく、日東駒専レベルの過去問を使っているように思う。
結果はというと…。
2人は受付の前で結果を待っていた。まずはシュンジくんが呼ばれて結果をもらいに行った。
「シュンジ!結果どうだった!?」
「ハイレベル(一番下のクラス)だったよ」
「あー。」
「『あー。』って何だよ!」
リュウも呼ばれ、結果を渡された。
「リュウくんはどうだったの!?」
私は結果をちらっとみた。最上位Sαクラス以外は屈辱。
結果は…。
「やった!!Sαクラスだ!!」
「え、Sα!?それって難関校の生徒が行くとこでしょ!?」
「そうだよ!英語も数学も!」
私はとても嬉しかった。高校受験で失敗し第一志望の高校に行くことができなかった。そして、中高一貫校の人たちよりも圧倒的に進度が遅い。ずっとコンプレックスを抱いていた。これからは中高一貫生と肩を並べて勉強することができる。
これで東大に行ける!!
次の日、学校に行って
次の日に学校に行くと、シュンジくんが他の二軍仲間にリュウのことを話していた。一緒に駿台のクラス分けテストに参加したこと、そして、リュウがSαクラスに合格したこと。
ちょうどリュウの話をしていたので、リュウは二軍の輪の中に入っていった。
「リュウくんて、すごいね!一軍のイケメンでコミュ力も最強だし、しかも駿台の最上位クラスに入っちゃうなんて!!」
こうして、一軍のリュウは、二軍にも認めてもらえたのであった。この後は一軍に所属しながらも、二軍とも仲良くしていくのであった。しかし一方で、私は一般の高校生とは分断され、難関大学志望者としての道を歩むのであった。
あとがき
雑談など
駿台の最上位クラスに入れてよかったね
本当ですよ。それまでは高校に対するコンプレックスがありました。公立組と中高一貫生は全然学力が違いますからね。
確かに、公立組は劣等感を抱くよ。今でも中高一貫が良かったと思ってるもの。
次回予告!!
次回は、駿台に入学した時のお話だよ!!
駿台現役クラスの最上位クラスに入学した!さて、入学後はどうなった!?公立のメガりゅうは、中高一貫向けクラスに付いていけたのか!?
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