昔の安倍政権はよかった【安倍談話を振り返る】

2019年12月15日。第4次安倍内閣の支持率は42%です。最近の安倍政権はパッとしません。

一番の原因は消費税の増税(税率10%)。

ほかにも「アベノミクス3本の矢、あれ一体どうなったの?」

「いつになったら憲法改正するの?」

「移民来るのは心配!」

「2020東京オリンピック大丈夫??」

と安倍政権に対する不満が聞こえてきます。


私は第二次安倍政権(野田政権の次の政権)が大好きでした。「悪夢の民主党政権」から政権を奪取し、日本は良くなると信じていました。

そんな第二次安倍政権の時に出された「安倍談話」を読んでみましょう。


世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、一千万人もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する、新たな国際社会の潮流が生まれました。当初は、日本も足並みを揃えました。

安倍談話2015年8月

「国際法」という考えはヨーロッパの思想です。明治時代の日本は欧米帝国主義に追いつくため、国際法を必死で勉強し、国際法を忠実に守りました。大東亜戦争期を除き、侵略など一切していません。

日本も「平和」の方針に足並みをそろえた、と日本政府が公式見解を発表しました。

※戦前の日本は人種差別の撤廃に尽力した。


しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。

安倍談話2015年8月

東大世界史受験生は「経済ナショナリズム」という言葉を覚えておきましょう。

当時の日本は、他国のブロック経済のせいで大恐慌が発生していました。

日本も「円ブロック」を作りたい。そのために侵略を行うことが正義かどうかは別として、植民地を持たざる国は、そうでもしないと生き残れなかったのです。

日本の教育では「日本が満州事変を行った」ことばかりが強調されすぎだと思います。このような時代背景があったことは覚えておくべきです。


日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。

安倍談話2015年8月

「謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」

私はテレビで安倍談話を見ていましたが、この言葉に感動しました。涙が出ました。

安倍政権で日本は変わる。「戦後」がやっと終わる。そう考えていました。

その後、安倍政権はどうなったか?日本はどうなったか?

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