目次でしょうに
①東大に落ちたら自殺すべきかについて、実体験を踏まえ記述します。
・なぜこの記事を書こうと思ったのか
私がふと昔に使っていた受験参考書を見ると、高校時代に受験勉強をしていた形跡が見つかった(上のツイート)
これを見た私は、昔の辛き思い出を思い出した。そして、受験に失敗し絶望を感じたことも思い出した。
東大受験に失敗した私は当時、「東大落ち 人生終了」「東大不合格 自殺」でGoogle検索をしていた。
今はもちろん自殺をしようとはしていないが、再度「東大不合格 自殺」で検索をしてみると、私と同じく東大に落ちて自殺しようとしている人がいるようだった。
本当は思い出したくないか子だが、私の体験談が受験に失敗した人の助けになればと思い、書き記そうと思う。
・私の紹介(経歴紹介)
私の経歴を簡単に記す。
- 高校一年生時に東大入試を決意する。
- 東大合格のため、駿台(吉祥寺)に通う。
- 東大入試に失敗、後期で合格した横浜国立大学に進学する。
- 横浜国立大学に入学後も東大入試を続ける(仮面浪人)。
- 日程の都合が合わず東大入試を断念。
- なんとなく受けていた慶應義塾大学(経済)へ進学する。
・東大を目指したきっかけ
私は高校時代に東京大学文科3類を受験し不合格となった。
決して、冷やかしの受験ではない。
雨の日も雪の日も駿台(吉祥寺)へ通い、朝から晩まで東大へ行くために受験勉強をした。
東大の志望理由は、『ドラゴン桜』に影響されたから。
『ドラゴン桜』
三田紀房先生の書いた漫画作品。TBS系列でドラマ化もされる。
主人公の弁護士桜木健二は、倒産寸前の私立龍山高校から東大合格者を出すことで高校の民事再生をを行おうとする。
「東大に入れば人生180度変わる」「人生を変えろ!東大へ行け!」という桜木の勧めにより、人生をやり直したいと考える生徒が桜木の下で東大受験を行う。
私自身は公立中学の出身で、難関中高一貫校に合格するような「天才」ではなかった。高校も第一志望の学校に行くことはできなかった。
(中高一貫校に入れてもらえる家庭は、本当に恵まれていると思う)
『ドラゴン桜』では、落ちこぼれ高校生が人生をやり直すために学歴の最高峰である東京大学を目指す。
私は中学時代、ごく平凡な生活を送っていたため「もっと恵まれた生活がしたい」と思い『ドラゴン桜』の影響を受けて東大入試を始めた。
内容が下のブログ記事と重複してしまうため、詳細は下の記事をご覧いただきたい。
メガりゅうと東京大学の出会い!私がどのようにして東大受験生になったのか!?
当時の私は「東大以外は大学ではない」「東大に落ちたらこの世の終わり」と心から考えていた。
結局のところ恵まれた人生にするために東大を受けた。東大に入って人生を変えようと本気で思った。
②東大に落ちたら自殺すべきなのか
・結論は「自殺すべきではない」
東大に落ちても、自殺すべきではないと考える。
では、「東大以外は大学ではない」「東大に落ちたらこの世の終わり」と考えていた私がなぜ自殺しなかったのか?
答えは、「生きていれば何度でもやり直しが可能だから」。
注意!ここから自殺の話が出てきます。読みたくない人はこちらをクリックしてください。最後のまとめのパラグラフまで遷移します。
・東大不合格者である私の体験談(ここから先は自殺の話が出てきます)
東大入試の合格発表日の3月10日、私は受験勉強でたまに使用していた図書館にいた。私はスマートフォンで合否を確認した。
結果は不合格。
正直なところ、余り受かっている気がせず、「ああ、やっぱりか」という気持ちでいた。
しかし、現実を突きつけられると悲しくなった。そのまま図書館のベンチで数時間、何もせずに座っていた。
☆☆☆
その後の3月の生活は、絶望的だった。鬱状態になった。
食事は一日に2食、胃が痛く硬いものが食べられなかったため、ほとんどウイダーインゼリーだった。体調のいい時はお茶漬けを食べることもできた。
夜は眠れず、午前3時くらいまで暗闇で何もせずにいた。
☆☆☆
体調がいい時は外出もできる。私はアルバイトをしようと恵比寿駅に来ていた。学習塾のチューターならできるだろうと思い、面接に来ていた。
しかし、結果は面接中にすぐ感じ取れた。おそらく不合格だろうと。冷静に考えれば、受験で失敗し病んでいる人がチューターなどできるわけない。
面接の帰り、私はこの時、自殺しようと試みた。
恵比寿駅は、湘南新宿ライン特別快速列車の通過駅だ。電光掲示板を見ると「通過」の文字があった。
湘南新宿ライン・東海道線は私の大好きな路線だ。そこで死ねるなら、それでいいや、と思った。受験に失敗した「戦死」だと思った。
特別快速列車が十分な速度でホームに入線、私は線路に近づいた。
ここで飛び込めば、これで終われる…!東大に受かって恵まれた生活を手に入れるよりも手っ取り早い。そう思いながら…!!
ここで、ふっと我に戻った。急に市への恐怖が感じ取れたのだった。
私は、飛び降りないように必死でホームの柱に捕まった。
☆☆☆
私は家に帰り考えた。
「そうだ。私は一度死んだんだ。この先、何があっても、誰からに何と言われようとも、気にせずに自分の好きなように生きよう」
その後の人生は、むしろ気が楽になった。自分の好きなことをして生きよう。死んでしまうよりかはマシだ。
うつ病は脳の血流量の低下でもたらされると言われている。そのため思考力が低下し、何も考えずに自殺してしまう人もいると思う。
③受験に失敗して落ち込んでいる人へのメッセージ
・不合格で辛いのは当然!でも、生きていさえすれば何度でもやり直しは可能だ
不合格者の私から不合格者へ伝えたい。
「生きていれば何度でも受験は可能だ」と。
「3浪以上は就職先がない」とか「浪人は親不孝」とかいろいろという人がいるが、私の考えは、こうだ
東大に合格する前に死ぬよりかは、10浪して東大に入学する方がずっといい。
確かに、10浪することで不利益を被ることは、そののちの人生であるかもしれない。
しかし、「自殺をせずに勉強をやり遂げ合格した」ということは、自分自身にとって大きな評価となる
もちろん、多浪することのデメリットは受け入れるべきだが、どうしても第一志望の大学に行きたいのであれば、人生を受験勉強に捧げるという選択肢も十分にアリだと思う。
・さいごに
私は「人生は孤独なのか」という記事(下に貼っておく)で「受験など、人生の重要なターニングポイントは常に孤独だ」という話をした。
高校の教員(低学歴)の中にも、「受験は努力で何とかなる」だの「学歴が全てではない」だのと無責任かつ他人事なことをいう人がいる。
では聞くが、受験に落ちた人は努力していないのですか??
生徒が落ちようがどうなろうが公務員として身分保障されている高校教員の言葉は軽い。
どんなに適当な授業をやろうが、その教員は公務員としての身分保障がありクビにならない。迷惑を被るのは生徒のほうだ。
私のように、人生をかけ必死で東大受験を行っている人もいる。良い学歴を手にして人生を変えようとしている人がいる。
受験とは、深み、重み、時の経過である。まさにこれが「人生」だ。
参考
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質疑応答
その人が如何に納得できるかで決まると考える。その後の人生、ずっと後悔し続けるのであれば、「10浪マーチ」でも問題ないと思う。但し、「10浪マーチ」のリスクを十分に考慮すべきである。
本人が納得するまで行っても問題ないと考えるが、「10浪」(29歳)が一つの基準になると思う。ズルズルと浪人地獄にはまるのもリスクがある。
その危険を回避するため、「本人が納得するまで」「リスクは考慮すべき」ということを強調している。
生きてれば何度でもやり直せる。
という言葉が、誰かを救いますように。
きもいんだよしね