私はいま,オーストラリアで1年間生活しています。
異国での生活は,とにかく大変。
普段の生活は特に支障がありませんが,イレギュラーな対応,とりわけ病院での診察を英語で行うのはかなり難しいです。
私の場合は今までに3回通院しましたが,特に初回はほとんど聞き取れませんでした。

今回の記事は,以下のような人におすすめです。
「海外旅行中に病気にかかったら,英語で診察を受けられるか心配」
「ワーホリ中だが,体調が悪くなったので病院に行きたい」
「病院に行きたいが,英単語や英文法が全然分からない」
目次
私のリアル体験談(通院)
腎臓結石で通院したケース

英語での診察の一番の問題点は,言うまでもなく単語の問題です。私の場合は腎臓結石になったのですが,ナースから「あなたは”Kidney”に問題があるので”Kidney”の医師がこれから説明に来ます」と言われました。”Kidney”が分からなければどのような問題があるのか分からないので心配になりました。
そもそも,腹痛と嘔吐で病院に行ったので腎臓結石だとは思いませんでした。女医から「ペニスは痛いですか?」「排尿時はどのようでしたか?」と聞かれた事にも十分に答えらえませんでした。
「ペニス」の英語の発音は[ぺぇいねぇす]のような感じで聞き取れず,ジェスチャーで指さされても「どうして股間を指さしているんだろう」「間違ってたらどうしよう」と思い答えられませんでした。
「Pee」(おしっこ)と言われれば分かりますが「排尿」(Urination)という英単語は受験では出てきません。(Peeも受験では出てこないですが…)
眩暈(めまい)で通院したケース
これは,つい一週間前の話。
医療用の英単語は分からないということを私は既に知っていたので,診察前に以下のように言いました。

(英語は私の母国語ではないので、医療用語を認識するのは私には難しいです。)
そのため,質問は日常で使われる簡単な単語で「ここは痛いですか?」のように指さされながらの診察でした。
しかし,聞き取れはしましたが,症状を伝えるのが難しかった。
眩暈がしていたので「I feel dizzy」と言いましたが「どのような感じで?」と聞かれてもなかなか答えるのは難しいです。
Dizzyは一般に頭がグルグルと回転するような症状を言うらしいです。私は倦怠感でフラフラする感じだったのでニュアンスが違いました。
確かに「頭がズキズキと痛む」のようなニュアンスを英語で伝えるのは難しいですね。
これで安心!英語の診察のオススメ2点
翻訳機能を使用する
言うまでもなく,翻訳機能を使用すれば大抵の会話は行えます。スマートフォンでGoogle翻訳を開き,音声入力にすれば簡単に翻訳できます。
(私が腎臓結石で通院した時は看護師が年配だったので,音声入力になってないまま話していましたが…)
他にもオーストラリアであれば移民局が無料で公開している通訳サービスも利用できます。
オーストラリア国内から131 450に電話をかければ使用できます。ソースはこちら。
比喩表現で回答する
例えを使用すれば医療用語を知らなくても自分の症状を伝えることができます。
特におすすめの表現は以下の2点です。
- feel like …ing
- as if 主語 仮定法
一つ目の「feel like …ing」は「~な感じである」
二つ目の「as if 主語 仮定法」は「まるで~なようだ」です。
めまいで通院した際,私は次のように伝えて会話ができました。

「pass out」は「気絶する」という英熟語です。受験参考書で見ていたので,すぐに答えられました。
(ちなみに,pass awayになると「あの世に行く(亡くなる)」という意味です)
他にも「寒気はしますか?それとも暑いですか?」という質問は次のように回答しました。

実際には冬ではないので仮定法を使います。口語の場合は「it was winter」も可能らしいですが,受験英語を重んじる私は「it were winter」にしました。
他にも「頭がズキズキ痛む」であれば「I have a headache as if my head were being squeezed.」のような感じです。これで医療用語を回避できます。


まとめ:安心して英語で通院しよう
オーストラリアでの病院通いは、英語が不自由な状況ではとても心細く感じるものです。私自身、腎臓結石や眩暈で3回通院しましたが、初回は医療用語がほとんど理解できず、質問にも上手く答えられませんでした。特に「Kidney」や「Urination」など、受験英語には出てこない専門用語に戸惑いました。
しかし、受診を重ねるうちに次第に慣れ、診察時に自分の英語力の限界を伝え、ナースや医師にも簡単な単語やジェスチャーで説明してもらうなど、コミュニケーションの工夫ができました。
また、スマホの翻訳機能を活用したり、オーストラリア政府の無料通訳サービスを利用したりすることで、不安を大幅に減らすことができます。
さらに、「feel like ~ing」や「as if ~」といった比喩表現を使って自分の症状を伝える練習も効果的です。これらの表現を使うことで、医療専門用語を知らなくても感覚や症状をイメージで伝えやすくなります。
異国での病院受診は簡単ではありませんが、正直に「英語が苦手」と伝え、ツールや表現方法を工夫しながら安心して診察を受けましょう。言葉の壁を感じる方ほど、この記事の体験談やアドバイスが役立つはずです。ぜひ前向きにチャレンジしてみてください。
参考までに。ケアンズの病院を紹介
- ケアンズ病院
- CTL Medical
- MyDoctor Cairns
まずは「ケアンズ病院」ここは「Emegency Department」(救急部門)があるので,急に体調が悪くなった場合におすすめです。街で一番大きい総合病院です。私も利用しました。私は保険はBupaに入っているのですが,医療費は立て替え制(全額を窓口で自己負担し,後でBupaに請求する)です。私は800オーストラリアドル(約8万円)を払いました。
次に,CTL Medicalです。ここは日本語の通訳が充実しているので,言葉の心配はありません。
最後にMyDoctor Cairnsを紹介します。ここは昔は「24 Hours」という病院名だったそうです。しかし24時間営業ではないのでネタにされていました。
One thought on “オーストラリア病院のリアル体験談~英語が不安でも安心するコツ”
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